世界大会後、イタリア人指揮官が就任し、アルゼンチン代表に勝利するなど幸先良いスタート切った新生日本代表が迎えた初の公式戦であるアジア大会。
全体的にコンパクトなシステムで、最終ラインを高く保った攻守にバランスのとれた4-2-3-1を基本フォーメーションとし、世界大会では1トップに起用されていた本間を本来のポジションであるトップ下に配置し、強靭なフィジカルとキープ力を生かした展開で攻撃を牽引。左サイドにはドイツでブレイクした高松がドリブルとエリア内で抜群の得点感覚を発揮し、ボランチの雨宮が試合をコントロールする。そして、両サイドバックの積極的な攻撃参加が厚みのある攻撃を生み出す。また、これまでの日本代表にありがちだったパス回しに終始する展開を、指揮官が縦に早い意識を浸透させたことで、効果的な縦パスを前線に供給することができ、遅攻と速攻のバランスが取れたゲームを展開した。
大会前の準備不足や負傷者の続出、アジアならではのレフリングで幾度となく厳しい戦いを強いられたが、辿り着いた決勝では姜の芸術的ボレーシュートでオーストラリアを沈め4度目のアジア王者に輝いた。
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