50年ぶりにリーグ優勝を果たした2004-05シーズンから10年。古巣に復帰した指揮官の第2次政権下では、守備の堅さはそのままに、チームとしての基本的な姿勢は攻撃にベースを置いたものとなる。ショートパスによるビルドアップと、2列目のアタッカー陣のスルーパスやドリブル突破、サイドをえぐってのクロスによって決定機を作り出す。インテンシティーの高いサッカーを体現し、ボールを奪えば手数をかけず素早く前線に供給するも、絶対的な得点源を欠いた昨シーズンとは打って変わり、新たな得点源を得た今シーズン、大きな欠点は見受けられなくなった。
また、新加入のシスコが、チームに欠けていた創造性を注入し、長短のパスで攻撃陣を操り、カウンターの効果が薄い守りを固める相手にも、正確にボールをつなげることでポゼッションスタイルへと舵を切ることができ、ひとつの型に固執せず、対戦相手や戦況に応じて変化をつけられるようになった。
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