4-2-3-1のシステムを熟成させ、2001-02シーズンに50年ぶりのリーグ優勝を果たしたのに続き、2003-04シーズンにはリーグ優勝と欧州カップの2冠を達成した。
その原動力となったのがスペインリーグNo.1を誇るディフェンスの強さにある。ヴァレンシアは攻撃的なリーグとして知られるスペインにおいては特殊とも言える守備を重視したスタイルを取っている。ただし守備的と言ってもガチガチに守りを固めるのではなく、センターを中心とした統制の取れたディフェンスは攻撃的でファンタジーさえ感じさせる。
攻撃においては単純にロングボールを放り込むのではなく、ショートパスで丁寧に繋いだカウンター攻撃を得意とする。サイドからの展開を多用し、両サイドからスピード乗った攻撃で敵のディフェンスラインを切り崩す。また守備的MFの積極的な攻撃参加やミドルレンジからのシュート、トップ下ワイマール*の彼にしかできないファンタジー溢れるプレーなど、守備が堅いだけでなく多彩な攻撃も見せていた。
それまで絶対的なゴールゲッターの不在がチームの悩みだったが、2003-04シーズンに待望のゴールゲッターが現れることで攻撃力が数段高くなり、強固な守備と攻撃を兼ね備えたチームとなった。
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