著しい発展を遂げるトルコのクラブチームの中でも特に輝かしい成績を残したのが1999-00シーズンのガラタサライだろう。国内リーグ、カップ戦を獲得し、欧州カップでも見事勝利。トルコ勢では初のビッグタイトルを獲得した。
チームとしては攻撃サッカーを信条とし、スピードとテクニックあふれる魅力的な攻撃を展開した。前線の3人だけでなくサイドの選手もアグレッシブに駆け上がって攻撃をサポートし、欧州の強豪クラブさえも脅かす高い得点能力を示した。
一方守備面に関しては不安が多く、中でもサイドを崩されての失点が大半を占めた。これは攻撃意識の強い両サイドバックが高めのポジションを取っているためで、裏に空いた広大なスペースを簡単に突かれてしまうからである。だが持ち味を消してまで下手に守備意識を高めることはせず、自分たちの攻撃的スタイルを貫き通したことでトリプルクラウンを達成できたという事実を忘れてはならない。
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