28年ぶりにU-23アトランタ大会出場を果たし、通称「アトランタ組」と呼ばれる。大会ではブラジル相手に1-0で勝利。A代表にも匹敵するメンバーを揃えたブラジルの猛攻を堪えしのぎ、後に「マイアミの奇跡」と呼ばれる歴史的快挙を達成した。
このチームは当初3-5-2のシステムを使っていたが、FWの怪我により3-6-1に変更。中盤の枚数を増やし、河野と秋月、チームの軸2人をトップ下に配置することで攻撃のバリエーションが増えた。だがFWの枚数を1枚削ったため、攻撃時にどうしても前線の数が足りなくなり、両サイドからの攻撃参加がないと得点を挙げるのが厳しいという問題も抱えていた。しかも全体的に引き気味な布陣のため、両サイドは攻撃参加に大きな移動量が必要となり、かなりの運動量を要求されることになった。
守備では身体能力という面で不安を抱えていたため、組織的な守備と相手のキーとなる選手にマンマークに付くことで対応していた。そして決定的な危ない場面ではGKが思い切ったプレーでゴールを死守。守備的な堅守型のチームというよりは必死で何とか守り切っていたという印象が強い。
個性的な選手が集まり、チームとしては中々1つになれなかったが、それでもブラジルを破るという快挙を達成。結果的には2勝1敗で惜しくもグループリーグ敗退となったが、今後の日本サッカーにとって明るい未来が見え始めたのがこのアトランタ組である。
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