前シーズンに優勝争いを演じ、古豪復活を国内外に印象付けたナポリは、2011-12シーズン、懸念されていた攻撃の3枚看板の慰留に成功し、ヨーロッパの舞台でさらなる躍進を成し遂げた。
ナポリが採用している3バックは古典的な3バックではなく、それをモダンに進化させ、両サイドを高い位置に張らせることで3バックの欠点でもある5バックになることを防ぎつつ、中盤で数的優位を作り、奪ったボールをトリデンテを形成している前線の3人に一気に送り込むカウンタースタイルである。
両WBには攻守に幅広い役割が求められ、バイタルエリアから最終ラインまでを一人でカバーできる無尽蔵の運動量が必要。
中央には守備的MFが2人並び、彼らがゴール前に上がったりする事は滅多にない。また、3バックの3人は対人プレーに強いDFで、ゴール前を固めるだけでなくビルドアップへの参加も求められる。
両WBが常に高い位置をとることでカウンターに対するリスクもあるが、最終ラインには常に3人のCBが待ち構えており、守備的MFの2人も攻撃に上がらない為、常に5人が相手のカウンターに備えている。
イタリアでは現在、3バックがトレンドとなりつつあり、多くのクラブが採用しているが、その中でもナポリは先駆け的存在と言っていいだろう。
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