伝統の堅守はそのままに、効率的かつ巧みなパスワークで相手ゴールを陥れる攻撃力を身につけた新生イタリア。
3-5-2の布陣で一見守備的だと思われるが、組織的かつ攻撃的なサッカーを展開する。
前線からのハイプレスと3バックと、両ウイングバックがスライドしながら4バック、時に5バックに変形してボールサイドの数的優位を確保。また、ベルッチを3バックの中央に置きもう一つの攻撃の起点をつくることで、これまで攻撃の組立を行なってきたピオラへの相手のプレッシャーを軽減でき、フリーでパスが出せるようになった。両サイドをライン際に張り付かせることで横幅を広く使った展開を仕掛けることができた。それによって中央のマークが緩くなり、下がってきたFWとの連携から何度かチャンスを作り出していった。前線の選手のキープ力と正確なポストプレーで、彼らの落としを受けた中盤の選手と両ウイングバックに展開する形で丁寧に敵陣までボールを運ぶ。
国内の八百長問題で揺れるイタリア代表は、世界一のポゼッションを誇る優勝候補筆頭のスペイン相手に堂々の戦いぶりを見せ一躍優勝候補の一角に躍り出た。
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