4-4-2のシステムをベースとし、相手によっては4-3-2-1のシステムを併用する柔軟なサッカーで見事欧州の頂点に輝いた。
基本の戦術は堅守速攻の手堅いサッカーだが、中盤の3人が積極的に守備を行うことでボールポゼッションを高め、サイドを使った攻撃を仕掛けるテクニカルなサッカーこそがポルトの特徴と言える。
攻撃はトップ下を中心に展開され、前線の2トップにボールを供給するだけでなく、中盤でボールをキープしてタメを作ることで両サイドバックのオーバーラップを引き出し、積極的なサイド攻撃を仕掛けることも可能としていた。
ただ個人技に依存してしまう所があり、強引な単独突破でゴールをこじ開けようとする場面も多く見られた。組織的な崩しが少ないため、守備を固められると攻め手を失ってしまうのが欠点かもしれない。
守備面ではボランチ3人の守備能力が高いだけでなく、トップ下も下がっての守備意識が高い。運動量と戦術眼に優れたメンバーが多く、チーム全体に守備に対する意識が浸透しており、チームのバランスが崩れることなく高い守備力を発揮した。
ただディフェンスラインが引きすぎる傾向があり、GKの飛び出しの遅さと相まって、前線との距離が間延びした瞬間にコロッとカウンターから失点を食らうこともあった。
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