伝統的に決定力のあるCFを起用してきたドイツであるが、ブラジル大会では、MFのフェラーを最前線に置く、純然たるFWを起用しないドイツ流の「ゼロ・トップ」システムを採用。
形式上のシステムは「4-3-3」だが、2列目を本職とする前線の3選手が、中盤の選手と絡んで「4-6-0」となる。最前線の選手が激しくポジションを変え、サイドに開いてマークを引きつければ、他の選手が中央を突き、中盤に下がって組み立てに回れば、2列目の選手が前線に飛び出す。
人とボールが動き、常にギャップを作る流動性の高い攻撃は、敵に的を絞らせず、主導権を最後まで渡さない。
また、ショートパスを主体としたポゼッションにこだわり過ぎることもなく、速攻を全面に押し出した形を取ることもできる。CBが4枚並んだ強固なディフェンスでボールを奪うと、手数を掛けず前線へと迫る。流動性と固い守備からの速攻を併せ持つことで攻撃に一層の迫力をもたらす。
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