94年アメリカ大会でブラジルが4度目の優勝を果たすが、ブラジル国内では守備的サッカーを行ったとして不評だったシステム。だが各国代表のサッカーと比較すると攻守に渡りバランスが取れており、常に安定した試合運びで王者ブラジルの存在を示したサッカーでもあった。
このフォーメーションで特徴的だったのが縦に配置されたWボランチである。2人のボランチが上下の関係を作ることによって攻撃と守備の分担を明確にし、スムーズな攻撃展開を実現した。前方のボランチはゲームメーカーとして長短のパスやダイレクトプレーでゲームの組み立てを行い、後方のボランチが守備に専念することでブラジル守備陣の生命線となった。
また通常時は4-4-2のシステムだが、サイドバックがウイングバック的な位置取りをすることも多く、サイドバックが攻撃に参加した時は後方のボランチがDFのカバーに入って3-5-2の形になり3バック的な守備を行った。
攻撃面に関しては軸となる天才的「10番」が不在だったが、得点能力の高い2トップが中心となって攻撃陣を支えていた。
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