1997-98シーズンから一貫して4-4-2のシステムを継続し、2003-04シーズンには無敗のままリーグを制するというリーグ史上115年ぶりの快挙を達成した。
攻撃的なサッカーを展開するチームが多いイングランドの中でも、ショートパスを主体として流動的に選手が動き回るサッカーは珍しい。中盤ではダイレクトのショートパスで相手守備陣を切り崩し、ゴール前では複数の選手が飛び込んでいく。2人のFWの個人技、両SHの選手とのコンビネーションなど攻撃のバリエーションも多彩だ。
ディフェンスラインはフラットな4バックで、オフサイドトラップやプレッシングを多用せず、ゾーンで選手それぞれがディフェンスを行い、2トップと3トップどちらにも対応できる穴のないディフェンスを形成していた。
ポゼッションを高め、選手個々の技術の高さとコンビネーションで相手を切り崩す自由度の高いサッカーを展開し、システムの完成度は成熟の極みにあったと言える。だが完璧な強さを見せることができたのはイングランドリーグのみの話である。欧州カップ戦においては国内リーグ戦ほどの圧倒的な強さを発揮できたわけではない。攻撃のほとんどがダイレクトで展開されるため攻撃が単調になってしまうこと、守備を固められスローペースのサッカーになると得意とする速いサッカーができずに手詰まりになってしまうこと、これらが原因として挙げられる。今後どう克服していくかが課題になってくるだろう。 |
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